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殺しの接吻のseapony3000のレビュー・感想・評価

殺しの接吻(1968年製作の映画)
5.0
ロッドスタイガーの七変化。バカズーム乱用しすぎ。新聞みては記事の扱いが悪いだの、"母親嫌いの性倒錯者"の見解に憤慨して号泣のマザコンアピール。刑事のジョージシーガルもまた未だに母と二人暮らしのマザコン。この親子のやりとりがまた楽しいしおかーさん毎度可愛いワンピースに着替えて出てくる。ナンパした恋人のリーレミックもまた話術の天才でふたりのロマンスパートも盛り込まれる。絞殺されるオバさん&オネエさんらの死に顔も最高(ネコ姉妹は失敗)。おかーさんヤラれちゃうと心配してたらそっちか、オカモチ片手のスタイガー登場。シーガルが気絶してるとこ向かってスプーンみたいに重なって横たわったかと思ったら、本業の舞台でシャツの汗染みがべっとりシャツに貼りつけたスタイガーのラストダンス走馬灯。最期まで忙しいスタイガー。「お願いがある。許してほしい」ってセリフまで最高。夕暮れが美しいニューヨーク。ジョンフリンの「軍曹」と同年の作品コレかと思うとまた好きになってしまうスタイガー閣下。
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