一言、大傑作!
やっぱ、スゲーよ溝口!
脚本は、先日亡くなられた、成澤昌茂と依田義賢。
黛敏郎の音楽、宮川一夫の撮影、そして、水谷浩の美術。
全てが完璧!
そして、田中絹代の女盛りなエロさ。
内容は、親子丼の話です。
京都の色街、島原で置屋を経営してるのが田中絹代。その一人娘が久我美子。
東京で音楽学校に通っていた一人娘(久我美子)が恋人と婚約寸前で失恋し自殺未遂(親が置屋をやっているような家の娘とは結婚できないと婚約相手に言われたことが理由。)するのだが、その療養を兼ねて京都の実家に戻ってくるところから話がはじまるわけね。
で、田中絹代は、若いツバメの医者(大谷友右衛門)にお熱をあげているわけ。
やがては、開業医として独立させて、家を買い、その若いツバメと結婚したいと思っている。
しかし、そこに東京から帰ってきた一人娘(この久我美子は、ヘプバーンみたいなモダンガールな感じ。)に、その若いツバメを横取りされるんだな。
そりゃ、男としては、ババアより、その娘のがよくなっちゃうわね。w
田中絹代がとても女をみせつけるよね。妙に色っぽいんだ。田中絹代のやりたくてたまらない火照った女の匂いたつようなエロさと比べると、久我美子が小便くさいジャリに見えてくる。w
凄いです!
そして、ラストシーン、店の玄関で、太夫がいうこの科白「わてらみたいなもん、いつになったらないようになるんやろ。後から後から、でてくんねんなぁ。」
参りました。凄いです!流石、溝口です!!