京都島原の花魁たち、戦後になっても普通にお商売してたんですね。それに驚きました。
この映画が1954年のもの、つまり1957年に売春禁止法が施行される前の話なんですね。
当時の遊郭のリアルな様子…
置屋を営む母とその商売のために婚約を破棄された娘がひとりの同じ男に想いを寄せる様子を名匠・溝口健二が描く。複雑な心情を繊細に表現した田中絹代の演技が絶妙。久我美子の初々しい雰囲気はオードリー・ヘップ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
溝口健二監督は水商売や自分の体を売る仕事をする女性の話が結構多い。
田中絹代演じる母は遊郭を切り盛りして女手一つで娘を育てたが、娘は家のことが原因で破談になり自殺未遂。
母が思いを寄せる青年医師がこ…
本年は久我美子の年と言って良い充実振りで本作の他に「この広い空のどこかに」「女の園」「億万長者」「風立ちぬ」と素晴らしい。「ローマの休日」は、翌年日本公開だからヘップバーンカットは久我ちゃんオリジナ…
>>続きを読む一言、大傑作!
やっぱ、スゲーよ溝口!
脚本は、先日亡くなられた、成澤昌茂と依田義賢。
黛敏郎の音楽、宮川一夫の撮影、そして、水谷浩の美術。
全てが完璧!
そして、田中絹代の女盛りなエロさ…
赤線地帯同様、遊郭を舞台にした溝口健二作品。字幕オプションないと辛い…
久我美子様の黒ワンピース姿が麗しすぎる。そして顔が小さすぎる。ハサミの修羅場シーンで座りながら睨みつけるシーンが印象に残った…
御茶屋の奥行きを使い、人々が動き回るのを見てるだけでもうっとりする。
狂言での田中絹代が盗み聞きするのを、ラストでは久我美子と立ち位置が反転する。そのまま刃傷沙汰になりかけるクライマックスへ突入する…
久しぶりの溝口、一つ一つのショットがほんと凄まじくて惚れ惚れする。思い切り跳ね上がるような話ではないしずっとネチネチしてるけどかなり面白い。母と娘が同じ男を好きになってしまうというのは同じ年代の日本…
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