噂の女の作品情報・感想・評価・動画配信

『噂の女』に投稿された感想・評価

4.2

溝口健二監督による現代劇。久我美子×田中絹代共演。

田中絹代が演じた女将のキャラクターに対して、オードリー・ヘプバーンさながらの洋装を纏った久我美子は戦後派を代表するキャラクター。新旧世代、和と洋…

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目撃という感触。見てはいけないものを見てしまいながらも引き寄せられるあの感覚を、見事に具現化した田中絹代の演技と空間設計。頻繁に人が出入りする演出は、まるで祇園の世界のよう。あちらとこちらの境がドラ…

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4.0

狂言の舞台下手で嫗の面を被った演者が老いた身の恋を語り、上手の太郎冠者と次郎冠者が笑いものにする。それを見て屈託なく笑う久我美子のl隣で母の田中絹代が苦しげな表情を浮かべ、ついにロビーに退出する。そ…

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aco
3.5

京都の色街を舞台に、遊郭の女将の初子とその娘の雪子の間の葛藤や、そこに働く太夫たちの生き様を描く。

乱痴気騒ぎが常態であり、身体を壊したり死んだりすることもある厳しい芸者の世界で、その現実を受け入…

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あぁ
3.8
娘が母の恋敵になってしまうというのが面白かったです。

あまり溝口を見たぞという感じはしなかった。
3.7

若干溝口っぽくない気がしなくもない。とはいえ人物の向きとポジショニングは洗練されている。特にラストは、女が死んだ同僚の妹に笑顔で話しかけたところから着物を直してもらうために体の向きを反転させて、また…

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SW326
4.3

ストーリーはちょっと王道のきらいがあるが修羅場シーンとラストシーンに目が離せなくなるのはさすが溝口健二だとおもう
この人の映画はキャメラや人物が動いてこそかもしれない。動くことでひとつの絵巻物になっ…

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1990
-

人間の渦巻く感情が目まぐるしい
どうしようもなさが変わらない


人を狂わせる色恋沙汰
運命というものの余韻

生き甲斐を人に見出すことは、この人と一緒になりたい、この人のためならなんでもする、でき…

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4.3

ファーストショットとラストショットの円環感が好き。
いつまでもぐるぐると、こんな人生が生まれては消え、生まれては消えるというしんどさをすごく感じた。

ただ、良いシスターフッドが香り、そんな連帯の中…

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『近松物語』でも見せた部屋にかけられた着物や、人形などの美術を用いた演出がすでに本作でも見られる。

田中絹代と中村雀右衛門が並んで川の横を歩く移動ショットが素晴らしい。田中絹代がそのまま立ち止まり…

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