No.3381
『究極の反戦映画にして、至高の映像表現』
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『ローマの休日』『スパルタカス』などを手掛けた名脚本家、ダルトン・トランボ唯一の監督作。
現実がモノクロで、回想の方がカラーというのがなんとも切ない、普通逆なのに・・。
内容に関しては説明不要です。
戦闘シーンもなく、グロテスクな描写も一切ない。
それなのに、これ以上戦争の本質を表している映画が、他にあるでしょうか。
トランボ自身がかつてハリウッドの「赤狩り」に遭い、不遇の日々を過ごした経験が、この映画にも生かされているのかもしれません。
「戦争は、ごく一部の人間だけが起こしうる最低最悪の蛮行だが、その影響は全人類に及ぶ」と。