ダンク

ジョニーは戦場へ行ったのダンクのレビュー・感想・評価

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)
4.5
今、生きている私たちがいかに多くの事を遂行し得るかを教えてくれる映画です。
四肢体を奪われ、声も音も匂いも感じれない状態で奇跡的に生きているジョニー。暗黒の中で彼が繰り返すのは走馬灯のような懐かしき過去の思い出と死に切れず黄泉の世界の手前に残され神と対話する幻想。
それでも彼は僅かな体の感覚から現実を真実と受け止め人生を生きようとします。
私たちは毎日太陽の光を受けることもでき、自由に道を歩いて風景を眺めることができます。貯金と支出を計算して、新しい未来を思い描くこともできる。この作品もまた昨日に見た100円の恋と同じく、人生についてもっと寛容かつ敏感に生きるためにもっとも原始的な価値観へと自分を立ち返らせてくれるような作品でした。
「僕は何かしなければならない。
このままの状況ではいられないからだ」
ダンク

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