anemone

青春がいっぱいのanemoneのレビュー・感想・評価

青春がいっぱい(1966年製作の映画)
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超絶キュートな天使たちと、愛情あふれるシスターたちのカトリック系女子校物語

中世のお城のような外観の学舎は、秘密の花園というよりも女の子だけの遊園地

ミントグリーンのバスルームやモダンな絵の飾られたプール、クローバー型にくり抜かれた階段の手すり、パステルカラーのステンドグラス。
女の子たちは"medieval !(古臭い)"とバカにしているけれど、乙女チックなデザインが癖に刺さる。
泉のある木漏れ日の森も神聖。

セクシーな下着を全部地味な白いものに変えられてしまったり、かと思えばド派手なマーチング衣装でちゃっかり優勝してしまったり…
女の子ならではのエッセンスと、女子校という守られた世界だからこその安心感を生み出すルピノ監督の素晴らしさ。

寄宿舎の窓から見える、四季を彩る情景たち。舞い散る落ち葉の日も、冷たい雪の日も、シスターマドレーヌの本当の美しさに気づいているのはメアリーだけ。

あんなにも説得力のある"大人になれば分かる"はないと思う。
高校生の時、仲良しだった友達を思い出す。同じ髪型をして、1人が年上の彼氏を作ればもう1人も年上と付き合い、2人でこそこそするのが楽しかった。
置いてけぼりは、寂しくて意地悪を言ってしまったりする。
大丈夫。いつか飛び立って行けるから


〜衣装語り〜

お揃いのポニーテールも可愛い
•プラムピンクのコート
•レモンイエローのネグリジェ
•ベビーブルーのチェックパジャマ(胸元にチロリアン刺繍)
•アイスブルーのネグリジェ(襟、袖にフリル、胸元にたっぷりレース)

•赤ニット+ゴールドのロケットネックレス+赤地にイエロー、グリーンのチェックスカート
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