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ワイルド・ギースのmondayflyerのレビュー・感想・評価

ワイルド・ギース(1978年製作の映画)
5.0
周りに映画好きな人がいたら聞いてみるといい。
「〇〇の話をしよう」というセリフで思い出す映画は?と。〇〇の部分はネタバレになりかねないので伏せておくが、100人に聞いたら何人かは『ワイルド・ギース』と答えるだろう。と思う。

ジャンルとしては戦争アクション映画。舞台はアフリカ。主人公たちはアフリカ某所に囚われてる某国の元大統領を救出する為に集められた傭兵部隊。
最近のアクション映画の様に圧倒的強さを持つヒーローも最新鋭の武器の数々も登場しないので、そういった映画を見慣れた人にしてみると随分地味な作品に感じるかもしれない。
でもそれがいい。
地味だけどドラマ性が高いし、戦闘シーンなどもなかなかだと思う。銃器ファンには当時かなり好評だったし、今でも傭兵部隊を描いた代表的な作品として人気のある作品。だと思う。
あと、男泣き映画の代表的なひとつでもある。
監督は当たり外れの多いアンドリュー・V・マクラグレン。この作品は当たりの方。
脚本は『十二人の怒れる男』の原作と脚本で有名なレジナルド・ローズ。それだけドラマ性が高いということ。
ミリタリーアドバイザーとして実在の“ワイルドギース”を率いていたマイク・ホアーが参加。当時の隊員も数名、傭兵役で出演している。それだけリアリティがあるということ。そのホアー氏がモデルの主人公フォークナー大佐をリチャード・バートン、脇を固めるのはリチャード・ハリス、ロジャー・ムーア、ハーディー・クリューガー。
テーマソングはイギリスの黒人シンガー・ソングライターであるジョーン・アーマトレイディング。
ロイ・バッドによるテーマ曲を聴くときっと甲子園好きならハッとするだろう。
物語前半はチーム編成、トレーニングがメイン。後半は危険な脱出行。
微笑ましいシーンもあれば、情け無用のシーンもあるし、橋の爆破シーンはちょっと珍しいくらいのシーン。勿論CGではないだろうから、本当に落としたんだろうなあ。
何故クリスマスに観るのか?それは、
救出作戦の決行日が12/25だから。
毎年のクリスマス時期に鑑賞する映画の〆の一本。

個人的には11点
今の世の中だといろいろうるさそうなので、あえてオススメはしません。
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