ぽち

悪魔の沼のぽちのレビュー・感想・評価

悪魔の沼(1976年製作の映画)
1.0
前作の冴えはどこへやら。堂々のB級作品となっている。

しかし、トビー監督の場合このB級感が真髄であり、「悪魔のいけにえ」は例外なので、二作目にして失速したのではなく、ここからが本調子とみるのが正しい。

生涯に撮った作品を観てみても、下手に予算があり大作風に作られた物はつまらないが、低予算でヒーヒー言いながら撮ったものにB級魂を感じる。

ただ今作は出演者が豪華なのがちょっとマイナス。
こんなポンコツB級作によくネイヴィルやメルなどが出たと思うが、多分前作のヒットに釣られて「鬼才」の作品に出れると思ったのではないだろうか。

で、トビー監督のほうもいい気になりギャラの高い出演者をそろえ、そこに制作費のほとんどを使い切り、本編はお笑いの全く怖くない「おもちゃのワニ」がガオー。となったのではないだろうか。

いい加減な脚本や、舞台かと思うほどのチープなセットに、出てくる女性はとりあえず乳を見せるというB級ファンが熱くなる内容で、楽しみ方を知っているとテンションを上げられる作品。

あわせて「ワニつながり」でB級汁が出まくっているOV「レプティリア」も観ると、通なマニアになれるぞ。

愛情を持っての低得点とさせていただく。
ぽち

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