ピクサーの人間をメインにした初めての作品という事もありよくできていた。
X-MEN、ファンタスティックフォー、スパイダーマンなどといったアメコミヒーロー映画での見たことあるシーンが垣間見ることができたり、007を彷彿とさせるものもあり、こういったオマージュが随所にあり楽しめるという面がある。
一方で物語自体も丁寧で入り込める。主人公Mr.インクレディブルはスーパーヒーローを引退して保険会社に勤めている中年の太った男というなんとも親近感が湧く設定。さらに家族構成もごく普通の核家族で（特殊能力はあるが）、その家族が団結して戦うというシンプルな話だがしっかり感情移入でき温かみがあった。過去への執着、会社の上下関係、夫婦仲の問題、子供の養育と成長。人間が主人公であるからこその人間味あふれるストーリーに思いの外感動した。恐らく家庭をもつ30、40代の父親は共感して好きになると思う。
ディズニー×ピクサーのかなり完成度の高い作品と言える。家族で休日に空いた時間でも見るのがおすすめ。
