油淋鶏大盛り

Be Cool/ビー・クールの油淋鶏大盛りのレビュー・感想・評価

Be Cool/ビー・クール(2005年製作の映画)
4.0
ステレオタイプな見立てを三回以上重ね塗りしたような、冴えに冴えまくったキャラクターの立体感と演出以上に仕上がった小ネタ類の熟成度が、もうおかしくておかしくて…。
前作からの仕掛けの引き継ぎやリフレインに洒落が効いていて、絶えずニヤニヤさせられるし、キメ言葉が完全に独り歩きしている。ついでに、カメオ出演者もストーリーに上手く埋め込まれて違和感ない上手さ。
そして、チリの大物感はかさ増しされ、その落ち着きが、周りの脇役陣の魅力を余計に引き出すなんて望外の楽しさ。
3すくみどころか、5すくみの関係で、後半、はちゃめちゃのカタルシスを生むところも○。エンドロールも見応えありです。