油淋鶏大盛りさんの映画レビュー・感想・評価

油淋鶏大盛り

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PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー上、色々あっても、最後歌って踊れば、それで何もかもOKという、この心地良さが、やっぱりたまらない。
(個人的には、もっとワチャワチャの歌踊りシーンあっていい)
実は、3大カーンのうち初シャー
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若草物語(1994年製作の映画)

3.0

ページを1ページずつめくるのではなく、絵巻物を順に読み進めていくようなシームレス、かつ、出来事を飾らず淡々と追う抑えた展開。
あらすじは原作のどこをどう切り取るかなので、言わずもがなにせよ、ベイル、バ
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

-

いろんな人が出るんだけど、登場人物の動きと重なって、それぞれが醸し出す思いが、憧れなり、慈しみなり、もしくは悲観みたいなものも含め、見えないはずのものが、質量があるように集合離散していくさまが写ってい>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.0

安心のうえに、とても安心の設定。
ヴォーンが、何かのコメディで女装してたような気がしてきたけど、それが何だったか思い出せないし、それが思い過ごしか、単なるデジャヴかと悩ませてくれている、という訳で、お
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スパイダーウィックの謎(2008年製作の映画)

3.0

原作のイメージを、忠実に絵にしようとしたら、確かにこんな感じか。人智を超えた異様さや毒々しさが媚びてない。
そして、フレディ・ハイモアに尽きるなあ。ファンタジー実写の男の子はホント難しいと思うところ。
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

セリフがこれだけ多いクリヴァル見てるだけで大満足。

レオン 完全版(1994年製作の映画)

-

マチルダに近い年齢で観てた感覚と、今、レオンに近い歳になって観る感覚が、まったく持って正反対。その点、今の視点では、完全版は、ちょっと語らせすぎで誘導めいてる危うさを感じてしまう。
とはいえ、マチルダ
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヒロインはスチューデントイヤーの高校生、ラーマはマガディーラで主役張ってた、どちらも10年ほど前?二人ともいい歳のとり方してるよね、と感心。
さて、古典神話の世界の神にかけ、実在の活動家にもかけながら
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素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(2015年製作の映画)

3.0

いい歳したおっさんのボーイミーツガールになってる、けど、抑え気味でかつ軽妙なズレ感がいいもの見せてくれた感。ちょっと宗教や死生観を人種をはじめいろんな物にかけてるのかも。

トゥルーライズ(1994年製作の映画)

3.0

エヴエヴにもでてたカーティスといえば、これもと思って久しぶりに見たのだが、いやー、単純に面白く展開させることに特化してる≒娯楽作なんだからこれでいいやんと。
それから監督キャメロンなんて意識したことな
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どん底作家の人生に幸あれ!(2019年製作の映画)

3.0

あれ、ディケンズ?と思ったら、もう、その世界観の中で遊ばせてくれた感じです。確信犯の人種配役とかデフォルメした描写は、英国なら誰でも知ってる話を紡ぎ直すなら、ということなのか、とてもチャレンジングなん>>続きを読む

アイ,ロボット(2004年製作の映画)

3.0

初めて見たときはびっくりした。当時よりそれなりにテクノロジーが進んだ今の視点で見ても、あらためて、またびっくりした。表面的な筋立てはシンプルなんだけど、それとは別に、各々が思いを馳せる拡がりの幅がとて>>続きを読む

ブルースチール(1990年製作の映画)

3.0

何がいいのかって、無茶でホントにそれって思わせつつも飲み込ませる、ゆるゆるのテンポ。復習してなぞってはいけない。
90年にこの女性警官の話作るってチャレンジとかなり大衆迎合してるその中身、加えて主人公
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シェルタリング・スカイ(1990年製作の映画)

3.0

幾十年ぶりでたまたまテレビ放映に遭遇。今となると、旦那の気持ちもフラットに観れたかな。音楽はたしかに素晴らしいのだけど、逆に無音で映像に浸るのでいいやとなってしまった。

ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.0

エディマーサンやHゴールディング含め、主役級をこれだけズラリと並べてるのに喧嘩させることなく、2時間未満に濃縮、無理に例えるとしてスパイシーな希釈用ノンアルコールシロップ。
なんとなく、ガイ・リッチー
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.0

バケツリレーしてるのにバケツに穴が空いてて水が運ばれていかないような展開。そして、人物描写も奥深いように錯覚させられても実は全く端折ってる。そして、ヘレンミレンの役作りとしてのすごい発音が聞きどころ。>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

-

唐突、唐突、脈絡はどこって感じ。
ヒールのKウィグの化け加減やら、これまでのシリーズと同じコニーニールセン、ロビンライトと脇役キャストも安定の入りなのに、よくこの展開でGOサインでたよねという仕上がり
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クレイジー・グッド(2018年製作の映画)

-

下ネタありのドタバタもの好きなはずなのに持て余した。ハデッシュの実力もこんなもんではないような…。リズム感、もしかして字幕の書きぶりのせい?話がなんら深いわけでないのに、時間が全く進まない。

バンク・ジョブ(2008年製作の映画)

3.0

小悪党どころか、家族もいるのに、どう見ても悪人やん、ステイサム。所詮みな単純なグズグズなので、誰にも感情移入することなく、実話らしく、その再現ドキュメントとして観たような気分。
そんな中、人物も調度も
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コンティニュー(2021年製作の映画)

3.0

ケンチョンとなぜかアクションが全くサマになってない無駄遣いのミシェルヨーの謎。
サントラが70年代で、この場面でこの曲かけるのという選曲。最初と最後に出てくるシュルツ節なんか、めちゃ久々に聞いた。
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トランスポーター(2002年製作の映画)

3.0

久しぶりに通しで見て納得したのは、あまり勧善懲悪とか考えずに、洒落てる感覚だけで、今でも観られるうまい作りということ。
そして、どんな映画でも、ステイサムの隠れ家、めちゃいいやん!の走り。

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.0

過去、何百年も繰り返される迫害や民族差別から考えると、ロマの人々の力強さとバイタリティが浮かび上がるのと、これが旧ユーゴ内乱当時に撮られているということに驚き。
国や社会があって人が生きてるというより
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魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

2.0

ダールの児童文学なのに、もし、感受性豊かな子供のときに見たとしたら、きっと泣くな、しかも号泣。
Oスペンサーにおばあちゃん役はまだ早いんじゃないの?

ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!(2020年製作の映画)

3.0

アイラフィッシャーとレスリーマン、二人ともコメディエンヌしてるときの方が断然光る俳優さん。特にフィッシャーはライバル関係みたいな構図になると、俄然、力を発揮するのではないかと…。掛け合いの緩急の出し入>>続きを読む

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

4.0

韓国現代史の映像化作品はどれも粒揃いで力強い。これもフィクションと断りつつ、静寂さの裏側で圧倒的な推進力と繊細さの両立。
騒音も振動も出さないブルドーザーが広い土地を静かに均していくような、とでも例え
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.0

ティーンエイジャーのドタバタや異世界、異文化へのよそ者転入のシチュエーションコメディみたいなニュアンスやら、いろんなものを、時代を替えて、アンシャンレジームに当てはめたら、こんな見え方になるんやけど、>>続きを読む

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

3.0

様式美というほど、凝り固まっていないし、かといって、西部劇の場を借りた人間ドラマど真ん中というのでもなく、異質な混ぜ物感みたいなものが備わってる。
いろんなものが全部伏線なんじゃないかと、冒頭から、思
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スパイナル・タップ(1984年製作の映画)

3.0

くすくすと含み笑いしながら観ましたが、ときたま少し感じる退屈な感覚の原因は、このバンドの生粋のファンじゃないからだと思った時点で、頭の中は勝手にドキュメンタリーと錯覚してるということでした。
欧米のイ
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セブンス・サン 魔使いの弟子(2015年製作の映画)

3.0

ジュリムアとジェフブリ、ベンバとアリヴィキャの相似形ですが、たいしてドキドキしません。
この映画単独ではあるあるばかりのストーリーで、全く説明が足りてなくて、流しとこうという気にさせるのですが、前述の
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ブラックブック(2006年製作の映画)

3.0

人間の暗部をこれでもかと見せるヴァーホーベン節に、全体通してペースも早く娯楽作の色合いも少し混ぜたバランス。
単なる悪だけでなく、生きるためなら、どんな人間でも倫理的、社会的に非道な行為ができてしまう
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サブウェイ(1984年製作の映画)

3.0

ああ、こういう感じ、80年代中盤の空気感でちょっと湿っぽさと例えにくいけど堅苦しさかな。個人的にウォン・カーウァイにワクワクしたのと同じような気持ちになります。
端役にどうでもいい小芝居させてたり、単
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バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.0

オリジナルより丁寧な説明と小奇麗な描写。トムクルの屈託ない笑顔はまだ21世紀版(勝手に言う)にアップデイトされてない頃。大胆なキャメロンクロウ選曲は意外性とインパクト、場面によっては少し肩透かし。
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神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

3.0

原色がはっきりした花が好き勝手に咲いていて、その花粉が一面に撒き散らされてる奇怪な空間のよう。遠慮なしに切り貼りしたコラージュを無理やり次々見せられて、ちょっと目も頭も情報過多でクラクラする感覚。そこ>>続きを読む

ポルトガル、夏の終わり(2019年製作の映画)

4.0

話が進んでいる間は、主人公からそれぞれの登場人物に向けた視点ばかり気になっていたのに、ラストシーンを観終わったら、登場人物各々の主人公への距離感と関わりの濃度を反映した同心円のようなものが浮き上がって>>続きを読む

デッドマン(1995年製作の映画)

4.0

生を模索するのでなく旅立ちに向け静かに陸から水域へ、姿勢も仰向けになっていく。その消えかかる灯火のような儚さ。陸上で、あれだけの骸をみせながら魂のありようをなぞっていくかのよう。
破滅へ向かうロードム
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ラッキーナンバー7(2006年製作の映画)

3.0

韻を踏んだ会話と食い違う受け答えが、字幕では全く伝わらないのが勿体無い。フリーマンとキングスレー、ダブルミーニングも含め、この散文詩のようなセリフをシンメトリーに言わせるために大御所が駆り出された?そ>>続きを読む

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