はーにゃん

スリーパーズのはーにゃんのレビュー・感想・評価

スリーパーズ(1996年製作の映画)
3.8
なかなかの衝撃映画。
少年院で看守という立場を利用し少年たちに性的暴行をするとか本当に有り得そうなところがまた怖い。本来なら手本を見せるべき大人が圧倒的な力で子供に精神的苦痛を植え付けるような行為は絶対許せない。
それに反して子供に暖かく接し時には手を差し伸べてくれる神父の存在が大きい。主人公が立派な大人に成長できたのも頼れる神父のような大人が居てくれたからこそだと思う。
看守へ14年越しの復讐を果たしたとしても、少年達の心の傷を思うと到底足りない気がしちゃう。きっと安らかに眠れる夜もなければ、心の中で永遠に奴等にされたことの怒りと哀しみがつきまとうと考えると生地獄。
ただ4人の少年の友情はとても固く強い事が救い。
一生抱える苦しみを共有できるのはこの4人だけで本当の自分に戻ることができるのもこの4人と一緒の時だけだと思う。
復讐が終わったあとに4人で笑ってテーブルを囲んでるシーンは胸がぎゅっとなった。
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