みむさん

スリーパーズのみむさんのレビュー・感想・評価

スリーパーズ(1996年製作の映画)
4.5
不良少年犯罪、虐待、法廷劇、復讐。
昔1度見て見応えがものすごくて面白かった印象があったが、今見てみるとものすごい豪華キャストだな。

少年院で性的暴行を受けた少年4人が当時の看守に復讐をするという物語。
スリーパーズとは青少年の更生施設に入れられた経験を持つ者の俗語、一仕事終えたあとその地で一晩過ごす殺し屋を指す隠語らしい。

倫理的な疑問点は残るし、不快に不快を掛け合わせたような話だが、映画としてはとても見ごたえあり。

神聖な職にありながら、少年を助けるために行動に出る神父はどんな気持ちだったか。
その後のことは描かれていないが、後悔はなかったのか気になるところ。

看守たちの悪行やそれを黙認する側には吐き気がする。それに対する神父やその他仲間たちの信じられないような行動は、当時のヘルズ・キッチンの土地柄やコミュニティの特異さが大いに関係しているのね。
普通に考えたらあそこまで出来ないと思う。

原作者は実話としているらしいが、NY当局は否定していた。

実話であれば大問題になるであろう内容なので、大反響を巻き起こしたというのもうなずける。