このレビューはネタバレを含みます
1979の時代設定。14歳の少年と少女。
友達とゾンビ映画を作ることに夢中になってる。
子どもたちの演技がとても良かった。
親に秘密で夜中に出かけるときのわくわくした気持、後ろめたい味。
おんなじ歌を口ずさむ、ちょっとした一体感。
いらいらする気持の吐き出し方。
すべてが懐かしく、甘酸っぱくて、きゅんとする。
ジョー役のジョエル・コートニーのやさしくつよい、綺麗な瞳にくらくらし、
アリス役のエル・ファニングの凛とした美貌にやられ。
その2人が夜、言葉少なに語らう場面が、とても懐かしかった。
あんなふうだったんだよね、みんな。
サスペンスホラー、なのかもしれなかったけれど、
私には、少年期の貴重な時期に、大きな困難に立ち向かった子どもたちの、忘れがたい一瞬を切り取った映画に思えた。
見てよかった。楽しかった。
映画って、考えさせられるものや、解釈する楽しさを味わうものもあるし、それらはそれらの面白さがあるけれど、私は娯楽としての映画も大好きだ。
どきどきわくわくして、ちょっと怖かったり、すこしせつなかったり、たくさん笑ったり泣いたり。
人生を凝縮したみたいな娯楽映画が大好きだ。
そう、思った。