中川蒼惟

レクイエム・フォー・ドリームの中川蒼惟のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

DVDで見たが、まずメニューから怖い

登場人物の現実逃避や薬物に溺れどんどん堕ちていく姿がよく描かれていると思う。

登場人物の食欲や性欲、テレビに出る欲求、薬物への欲求を画面全体に写したり、画面の半分を欲求を持つ主体、もう半分をその欲求にしたり、警官から銃を奪う欲求やキモいおっさんをフォークで刺す欲求をカットを急に挿入したりして描くなど欲求の描写がかなり上手だと思った。

薬物中毒になったサラ(母)の幻想が実際起こっているかのように映しており、麻薬による幻想の恐ろしさを感じさせた。

ハリー(息子)がサラ(母)に良い就職先が見つかったと嘘をついたり、マリオン(恋人)に帰れないのに帰れると嘘をつくところがしんどかった。

ハリー(息子)は薬物中毒者であるにも関わらず、サラ(母)の薬物中毒を心配する所に親への愛を強く感じた。

サラ(母) テレビに出られると思ってダイエットを薬物を用いながら狂気的に頑張る→薬物中毒で入院

ハリー(息子) 薬物を売り金を稼ぎつつ、マリオン(恋人)と仲睦まじくする→薬物注射からできた左腕の傷により腕切断

マリオン(恋人) 薬物を用いながらファッションの仕事をしつつハリーと仲睦まじく→薬物をやるために体を売る(体を痛めつけるレベルのハードなプレイも)

タイロン(売人仲間) 薬物を売りながら恋人と仲良く→逮捕

これを最後高速カットでグルグル回すっていう演出考えた人天才
中川蒼惟

中川蒼惟