ケロケロみん

レクイエム・フォー・ドリームのケロケロみんのレビュー・感想・評価

5.0
重度の依存症患者として最重要映画。季節と登場人物の心情に合わせた色合い、力関係を反映したカメラワーク、心に残る音楽、酩酊の表現(断薬してないヤク中は真似するので見ないほうが良い)と精神が狂った者に対する病院の対応一般人の見る目つき、全てが体験済した通りだ。
映画の後に原作を読んだがクライマックスの長いシーン、約1ページに一文(。がない)で一気に描写されており、映画と同じ感覚を味わえた。原作の力強さと、小説の雰囲気を完璧に映像化した監督と役者さん達は見事。気が滅入っている時見ると逆に心地よい。