niwajun

メガマインドのniwajunのレビュー・感想・評価

メガマインド(2010年製作の映画)
3.8
埋もれるのはもったいない良作❗️
ラストシーンから始まりセオリーを外し続ける怒濤のストーリーはジェットコースターさながら!きれいに伏線も回収するエンタメ良作です!私的な見解では出てくる人物全員悪人なアウトレイジ作品です。「誰がワルなのか?」ってラストのセリフが象徴してます。

また、2010年前後のアメリカ社会への痛烈な批判が描かれているのではないかと感じます。バットマンビギンズ、ジョーカー、などなど好きな方必見。









考察によりネタバレ注意!




以下見方によっては全員悪人。誰がアメリカをこんな風にしたの?ってメッセージかな?

メトロマン→古き良き強いアメリカの象徴。世界の警察アメリカも疲れたか。はたまた強きアメリカに投票してきた市民の精神、経済的な疲れの象徴か。結局助けにこない所、「強いアメリカは戻ってこない」なんて言うメッセージを感じました。また、幼少期の鼻にかけた意地悪な態度がメガマインドを作ったところを見ると諸悪の根源。



メガマインド→
貧困層や有色人種のメタファーかな?オバマのスローガンとセットで映る姿を観ると新しいアメリカかな?いや、もっとストレートにオバマ本人でしょう。正義と張り合う内に役割としての悪となる。悪が正義を必要として悪を作ってしまう…
結局悪人なんですよね。
最後皆んなに新しい街の救世主として祭られるのが愚集政治ですねえ

リポーターの子→
メディア、市民のメタファー。
流石にコロコロ意見が変わりすぎかなあ…リーダーが変わると掌返しを簡単にしちゃう流されやすい人。服のデザインや色が作中最も変わり心情が反映されていると思われるのでその辺必見!


タイタン→
この方は市民かなあ?怖すぎです笑
強大な力に比べ感受性、オツムは0。
テロリストになっちゃう米国市民か、イラク戦争を支持して自分が強くなった気でいる人かはたまた、モラルなき力を振りかざすアメリカか…非常に怖いキャラクターでした。

最後の歌の歌詞は「who is bad?」誰がワル?って事で全員ワルってのが映画のメッセージと感じました。
考察通りならかなり当時の政府に批判的なんで日本でも敬遠されたかな?
でもきれいにエンタメしてる良作です★
niwajun

niwajun