和風

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカの和風のレビュー・感想・評価

3.5
ヌードルスたちの少年時代がどうしようもなく眩しい
密輸も喧嘩も犯罪だけど、どれも貧しい彼らが生き残るための手段だった。生きることに全力を注ぐ姿は本当に格好良かったなぁ。

それだけに4人の青年時代には幻滅したし嫌悪感すら覚えた。
必要のない殺しもレイプもひどく醜い。…醜いけれど

私にも少し理解できてしまったんだ
大人になって、面子を気にするばかりに後に引けなくなった彼らの心理を
自分が生きている"今"、この瞬間だけを見つめて突っ走ることができなくなる心を。

なんでかな、4時間ほぼ座りっぱなしは長いなぁと思ったし
見てる間は劇伴の良さとかセットと子役と女優の美しさにばかり目が行ったのに
こんなに心に染み付いて切なくなる映画はそう無い。

それと、ギャング映画はこれが初めてだった。このジャンルの映画に付き物であろう過激なシーン(胸糞悪くなるような性描写や暴力描写)も実写で見るのは初めてで、衝撃的だった…絵で見るのとはワケが違う。
映画鑑賞は自分の知り得ない世界への小旅行だとつくづく思った。
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