おてつ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカのおてつのレビュー・感想・評価

4.5
酒の密売により金儲けをするギャング達の生涯を少年時代、禁酒法末期、老後の3視点から描く。全てが青く美しい少年時代から一転し、悪の手に染まったギャング時代を描く。過去の思い出に執着し、犯罪に対して奥手なヌードルスとは対照的に、禁酒法が終わっても犯罪に手を止めようとしないで、諦めないマックス、そして恋人だったデボラもヌードルスとは真逆の心の持ち主、だからあの展開になったのかもしれないと思うと…それでも最後の全てを手に入れたのに空虚にかられる男と全てを失ったけど希望に満ち溢れる男という立ち位置は皮肉が効いていてとても良い。なんにせよ、4時間弱という超長尺を使って描かれるスーパー重厚かつ繊細に描かれる人間ドラマに刮目せざるを得ないです。世紀の大傑作!
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