HikaruTaguchi

アメリカ-戦争する国の人びとのHikaruTaguchiのレビュー・感想・評価

5.0
ポレポレ東中野にて。
全8エピソード、8時間14分。
一気に視聴し、腰がバキバキになった。
本編の8割くらいはインタビューだが、興味深い内容ばかり。
米軍に入隊すれば奨学金をもらえるとか職業訓練が出来るとか、いろんな触れ込みで宣伝がされているが、実際は戦地から帰ってきてPTSDで勉強や仕事がしたくても出来なくなってしまったり、正当に奨学金を受けられなかったりするとのこと。
さらに社会生活に溶け込めなくなってしまい、ホームレスになる人も非常に多いとのことだった。
貧困家庭の若い人が将来の安定を夢見て米軍に入隊するが、最終的には最悪の状況に陥るという現実を作り上げてしまっている。
他にも州兵なのに中東に派遣され劣化ウランを扱い被爆した人の話だとか、ベトナム戦争では日常的に麻薬が使われていてヤク中になってしまった人とか、いろんな人の話が出てくる。
通常であれば何かしらのフィルターがかかってしまうような内容だが、戦争が引き起こしてきた弊害を包み隠さず暴露している映画だった。
HikaruTaguchi

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