このレビューはネタバレを含みます
100分間にグッとくるシーンが散りばめられていた。
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感じたことを忘れないためのメモ。
エリックが差別をする同世代の子どもたちに言い返すシーン。
自分がされて嫌なことが何か想像できない相手に分かりやすい、幼稚で酷い例え。
病室で主治医が語った優しい言葉と看護師を叱るシーン。
いつものようにふざけ合っていたのに、唐突に訪れる別れ。
弱っているとわかっていても、唐突と思えてしまうあの虚しくて寂しい空気が伝わってきた。
目が覚めたら宇宙の果てにいるようだと、死に怯えるデクスターに、エリックの靴を片方持たせるシーン。
そこから繋がるラストシーン。
デクスターの旅立ちの直後に侮辱され、一番辛いのはデクスターのお母さんのはず。
それなのに、エリックの母親に対して怒る理由は、彼に辛くあたっていること。
エリックの無茶な行動も、デクスターを一緒に未来へ連れて行くためのものだった。
デクスターのお母さんは、息子にとっての幸せが何かも、エリックの想いも理解して、すべて受け入れていたのかなぁ。
観ている側の救いは、デクスターが広く深い愛情に包まれていたこと。