爆発と書いて、マイケルベイと読む。
神は、マイケルベイに爆発の才能を与えた。
ロバートジョンソンにブルースを、
アレサフランクリンにソウルを与えたのと同じ神である。
マイケルベイ長編デビュー作にして、
完成系とすら言える本作
爆発と寒いギャグとカワイイ女と銃撃戦とカーチェイスとそしてもひとつおまけに爆発と、、
ハリウッド娯楽大作に必要な要素が全て詰め込まれた作品
やたらと上映時間の長い彼の作品の中じゃ、118分とコンパクトなのが嬉しい。
この物語の中心的ストーリーのマーカスとマイクが入れ替わる必要性が感じられなすぎて、その時点で俺は躓いてたけど。
正直言ったらええんちゃうの?
で、この人、多分やろうと思えばもっとシリアスでもっとハードボイルドな作品も撮れるのに、やっぱやりたいこと詰め込みたいんやろな
ギラギラさた夕焼けのような、オレンジがかった映像とか、
後半のひたすらスリルに溢れた抗争シーンとか
正直あの路線で120分やられてたら、アクション映画史上ぶっちぎりの名作にもなり得たはず
けどマイケルベイは己のスタイルを突き通して、爆発する必要のないシーンでも爆発することを選んだ。
いや違うな。
爆発をするために映画を撮ってるんやな。
神は、マイケルベイに爆発の才能を与えたけど
我慢の才能は与えてはくれなかったということである