木下

バンコック・デンジャラスの木下のレビュー・感想・評価

バンコック・デンジャラス(2008年製作の映画)
3.8
シンプルなアクション映画かと見せかけて、きちんと差別化ができている1本

撮影もノワールを感じるような彩度の低いグレーディング、カメラワークやレンズの選択にもセンスを感じる

ニコラスケイジの確かな演技力に驚かされる

多くを語らず、ロッキーに通じるような恋愛描写、弟子との交流で成長していく姿など、面白さの純度が高く、ストイックな映画

やや音楽は雑な印象(それも一興?)

ラストバトルはこれまでと打って変わって赤、青の原色空間が異質さを醸し出す

大作映画ほどの派手なビジュアルはないが、起きてる事象はきちんと力強いというアクション映画として必要な強度を備えている
木下

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