カント

ベティの小さな秘密のカントのレビュー・感想・評価

ベティの小さな秘密(2006年製作の映画)
4.3
ぬくもりを求める少女の、たゆたう心を描いた秀作。
「アメリ」と同じ脚本家なので、テイストは女子向き。

ベティは好奇心旺盛で多感な10才の少女。
赤コート赤いセーター赤い靴。

幽霊屋敷で一緒に冒険した姉アニエスは寄宿学校に行っちゃった。
愛していた老犬ナッツは安楽死(殺処分)寸前。
若い母はベティを置いて若い男の所へ通い離婚寸前。

隣接する聖リュシュー精神病院の院長のパパと、寡黙な召使いローズ(ヨランド・モロー)だけが残った。

学校には転校生のカンタン君。顔に大きく痣の有る少年。その痣は魔法使いの呪いで「真夜中のオシッコ」で消える、と言う。

そんな時に、精神病院から抜け出した気弱な青年イヴォンと出会う。
ローズと老犬ナッツと、そしてイヴォンとの出会いにベティは何を感じ取るのか。

アメリカにキャシー・ベイツが居るならば、フランスにはヨランド・モローが居る。
登場シーンこそ少ないものの、ヨランドの存在感が光る。

ベティの可憐な姿にキュン死しますぞ。
「真夜中のオシッコ」の摂取シーンは、残念ながら無し。
2015-9-18
カント

カント