トランスマスター

妖怪大戦争のトランスマスターのレビュー・感想・評価

妖怪大戦争(1968年製作の映画)
3.0
♯33 「大映京都の妖怪三部作」第一弾

『釈迦』を見るために登録した。
Amazonプライムのサブチャンネル
『シネマコレクション by KADOKAWA』
の14日間無料キャンペーンを満喫する為に、私のレビューはしばらく大映のクラシック映画になりますので、
ご了承ください。

また今回もおなじみのミスをしてしまいました。
それは三部作の順番間違え…。

この作品は『大映妖怪三部作』の2作目です。
『妖怪百物語』
『妖怪大戦争』←コレ
『東海道お化け道中』
皆さんはこの三部作を見ないと思いますが、ご注意下さい。

舞台は江戸時代の伊豆代官所
古代バビロニアの遺跡を盗掘していた輩が掘り出した古代の斧の遺物が出土する。
その瞬間4000年の眠りから覚めた吸血妖怪【ダイモン】は、寝起きにもかかわらず縁もゆかりもない約8,200km離れた日本へ襲来し伊豆のお代官様の血を吸い殺害する。ダイモンは代官になりすまし、神棚や仏壇を破壊し、愛犬も斬るほど人柄が変わってしまう。
その様子を覗き見た河童が、仲間の日本妖怪にこの事を知らせる。

日本妖怪のメンバー紹介
リーダー→油すまし
Webで拾った情報の引用では…
[油を盗んだ人間の霊が化けたもの。 すました顔をしている。(笑) ]
唐傘小僧
ろくろ首
2面女
青坊主
ぬっぺらぼう
雲外鏡

この日本妖怪達は、西洋妖怪ダイモンの侵略から日本人を守る為一致団結する
百鬼夜行アセンブル系特撮時代劇です。

◆良い点/注目ポイント
・妖怪の造形が昭和のお化け屋敷
唐傘小僧の腕とろくろ首の首の素材感が、笑えます。
・子供が見る妖怪映画を、時代劇仕様でここまで作り込む大映の映画に対するこだわりは凄い。
・代官所に詰める門番2人によるドリフのようなコントも笑えます。

◆改善点
・日本の妖怪の登場時に妖怪名のテロップが出ないので、水木しげる氏の本を読んだことの無い人は、置いてけぼりを喰らいます。

◆総括
・昭和の特撮を楽しめました。
私は子供の頃『テレビマ○ジン』という雑誌の懸賞で【油すまし】のプラモデル(蓑の部分が本物の藁!)が当選し、作った事があるので【油すまし】に並々ならない愛着があります。

とし○えんのお化け屋敷が好きな人
油すましのプラモデルを作った人
水木しげる氏の妖怪本愛読者
にオススメです。

-2022年33本目-