30分という配達時間を厳守できないピザ屋の冴えない青年が人生を賭けた大勝負へ身を乗り出していく姿に迫ったB級コメディ映画。
まず今や飛ぶ鳥を落とす勢いで向かうところ敵なし主演ジェシー・アイゼンバーグとピザ屋の古びた制服を身に付け冴えない青年役を演じる両者の相関はドンピシャで役者の起用と映画の世界観における整合性は違和感なく取れていたように感じました。
中でも中盤,銀行強盗を企みそのままパトカー数台とカーチェイスへ突入する場面が一番アガる。ボンクラ青年が退屈な日常を返上させる名目でアウト行為を連発してく様は高揚感を味方につけ二流エンタメ映画としてオーバー気味に昇華されていた。
ジェシーのマシンガントーク(早口芝居)は健在でプロットは青年のごく平凡な物語。世に知れわたる前の彼の魅力を存分に提供させてもらえる作品だ。
