はんそく負け

四谷怪談のはんそく負けのレビュー・感想・評価

四谷怪談(1959年製作の映画)
4.2
お岩が殺されるまでをかなりじっくりやっていて、夫婦が少しずつすれ違っていく様が絶妙で面白い。あそこで一緒に出かけていれば…とか、鯛を食べてれば…とか、いろいろ思ってしまう。殺されて以降はジャンプカットあるいは省略が際立っていて(お岩の死体を川に遺棄する場面をカットしているのには驚く)、繋がってはいるもののどこかぎこちない編集になっている。これがあの世とこの世の境を曖昧にしているようで大変ゾクゾクした。