Yuyuyumimimi

阿賀に生きるのYuyuyumimimiのレビュー・感想・評価

阿賀に生きる(1992年製作の映画)
4.2
足し算も引き算もない、ただそこにある人間の素晴らしさ。撮影に費やした3年の時間と監督・スタッフの人間性の成せる技か。
阿賀の集落は、新潟水俣病の被害を受けた地だが、川と生活の繋がりの濃さ、船作り大工、鮭の鈎釣りなどを生業にしてきた姿を中心に描かれるので、いわゆる社会派な作品というより民俗学的な匂いが強い。
出てくる方々はみな高齢だが、その力強さに感銘を受けた。自分の薄っぺらな生き方が恥ずかしくなる。
おばあさんがカップ焼きそば食べてるシーンや半分寝ながら魚の母性愛について語るおじいさんとかすごく良かった。
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