水俣曼荼羅がパブリックな軸で水俣病を描いたものだとすれば、阿賀に生きるは極めてプライベートな視点で彼等を映し取る。罹患した悲惨さをセンセーショナルに映すでもなく、感動的なシーンで情動を駆り立てるでも…
>>続きを読むハスミンの手がかかった映画なのは知ってたんで忌避してたんだが、(撮影当時の)現在を的確に撮り、市の経てきた歴史を何十年も生活しただろう爺婆の声や手作業から立ち上がらせる瞬間が何度もあって、語りはある…
>>続きを読む阿賀野川の川べりで生きていく老人たちの悠長だが根を張り逞しく自然と向き合っていく生きざまが監督の優しい眼差しで描かれていて二時間の間映されていく人達がとても愛おしく、まるで自分達が彼らと交流している…
>>続きを読む16ミリフィルム。
そこに生きてる人間の生のやりとり、表情、動きに感動。映画って人間を見るものだったんだ。
生活にカメラが入ることで、カメラがある生活というまた別のリアルな営みが生まれるのだと思…
阿賀野川流域の過疎の村に暮らす老人たちの生活を3年がかりで丹念に撮った作品で、20数年前の作品だがそれ以上に昔のように感じられる。出てくる老人たちがとても魅力的で、彼らの素のやりとりに引き込まれて、…
>>続きを読むなんてすばらしいのだろう。
新潟水俣病を誘発した昭和電工を擁する阿賀野川流域に住まう人々を捉えたドキュメンタリーとさしあたりいうことができる『阿賀に生きる』は、その陰惨さを否定しがたい歴史をもちつつ…
笑いがあって、それがとてもよかった
お笑い、冷笑、ユーモアとも違う自然発生的な笑い
家族の笑い、とでも言うんだろうか
本来は身内のものすぎて、理解できないはずの磁場が、半身内となったカメラを通して観…
©1992 阿賀に生きる製作委員会