◆あらすじ◆
ミッキーとマロリーの2人組は無差別に殺人や強盗を繰り返す凶悪犯罪者であったが、マスコミを通じて彼らは狂信的な人気を得るようになった。逃亡の果てに刑務所に捕えられる2人だったが、彼らの凶暴性は止まらず、やがて刑務所に大混乱を引き起こす。
◆感想◆
ミッキーとマロリーという凶悪過ぎる2人組をテレビ番組やアニメ、ミュージックビデオなど様々な形式で描いた作品となっており、その映像の斬新さとユニークさが魅力的でした。
ミッキー（ウディ・ハレルソン）とマロリー（ジュリエット・ルイス）は無差別に殺戮や収奪を繰り返す凶悪犯ながら、良くも悪くも自由奔放な姿が魅力的に映るキャラクターになっており、誰にも理解できない彼らの中の精神構造の奇天烈さが強烈でした。
ストーリー展開としては、ミッキーとマロリーの現在進行形のストーリーの合間にマロリーの過去やテレビキャスターの野望などサブストーリーが挟まっており、その描き方が次々と変わるため、その表現方法の楽しさから最後まで飽きることなく観ることができました。
後半になると、ウェイン・ゲール（ロバート・ダウニー・Jr）が2人の人気に便乗して高視聴率を狙おうとしたり、2人を刑務所に送り込んだスカグネティ刑事（トム・サイズモア）が自身の性欲を満たすためにマロリーに接近したりとクセの強いキャラクターたちが登場して、ストーリーをさらに混沌としたものに変えていって面白さが倍増しました。
登場人物たちのキャラクターの強さと映像の革新性がとても楽しい作品でした。
鑑賞日：2024年2月7日
鑑賞方法：CS ザ・シネマ
（録画日：2023年1月28日）
