YUMI

いつかギラギラする日のYUMIのレビュー・感想・評価

いつかギラギラする日(1992年製作の映画)
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この、超魅力的なタイトルがずっと気になってはいたのですが、90年代頃の私は意味もなく邦画を馬鹿にしていたので、わざわざ観に行こうとは思いませんでした。
で、今回ようやく鑑賞したのですが、実に素晴らしかったです。
導入部からスピード感満載で、しかもそこに登場するのがショーケン、原田芳雄さん、千葉真一さん、八名信夫さん、そしてあの人は今、的な木村一八と、ものすごい濃いメンツ。
しかし、それらの猛者たちを完全に食っちまってる荻野目慶子の存在感と、まさに全身で体当たりの演技に圧倒されました。
さすが深作欣二監督の「命の女」ですね。彼女自身も、女優生命を懸けた渾身の演技だったのでしょう。
しかも、最初はただのイカレタ女にしか見えなかった彼女の、かつて黒髪姿でラジカセと風船だけを手に雑踏を彷徨っていたシーンには、ああ私もこんな時期があったなと共感出来るものがありました。
クライマックスのカーアクションの迫力は、「暴走パニック大激突」をさらにパワーアップした感じで、当時の日本映画も頑張ってたんだなあと思いました。
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