kikki

東京タワー オカンとボクと、時々、オトンのkikkiのレビュー・感想・評価

3.1
オカンはユーモラスで愛嬌があり、素朴で優しくて、とても魅力的な人だから、映画化するなら樹木希林氏しかいない。そう思っていたとおりオカンだった。1つだけ言わせていただけるなら、松たか子には途中退場して欲しかった。映画なんだからと思ってはいても、綺麗に整い、まとまり過ぎている気がしたし、最後は乗り越えたような清々しさを感じてしまった。
"あれから何年か経ったけど、今でもボクは淋しいでたまらんよ。なにかっちゅうて、いつもオカンの姿を思い出しよる…" 原作に綴られた、そのままの気持ち。
大切な人を失ったら、哀しみと寂しさは思い出と愛情にくるまれて自分の一部になるんだろうな。
kikki

kikki