病気で死ぬ映画と、家族愛がテーマの映画がこの世で1番嫌いなんだ私は
終始円満で幸せそうな家族より、中途半端に境遇が似ていて、自分と比較して見ずにはいられない映画だった
親が呆けていく、病に侵されていくのを目の当たりにするしんどさを私は知っているけれど、リリー・フランキーが感じたそれとは全く別のものなんだろうと思った
不謹慎すぎて言うのも憚られるけど、病床を家族で囲むという絵にただただ憧れる
親の死にうちひしがれて、仕事すら手につかなくなるくらい落ち込んでみたかった
お葬式で涙の一つも流せないような子供になりたくなかった
しょうもない父親がいて、それでも映画の中の家族が幸せそうに見えるのは、多分両親の間の愛が完全に消え失せてはいないからなのでしょう