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ノートルダムの鐘のebenumDのネタバレレビュー・内容・結末

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

夢に見るよ いつもいつも
恋人達の姿
幸せそうな二人が 天国で会った
僕の身には 起こらないけれど
もし願うことが 赦されるならいつか
恋をしたいな

でも今日は 天使がこの頬に
キッスをしてくれたんだ 
この嬉しさを 鐘に乗せて あの人のもとへ
今夜は天使が僕に 微笑みをくれた

鐘堂に閉じ込められているせむし男が
自由を求めて動く話なのだけど、小学生の僕はこの作品に強く惹き込まれた。
歌なのか世界観なのか、何度見返したかわからない。風呂場で一人歌も歌うし、カジモドに思いを馳せ彼の不憫さを噛み締める
いつも一人で生きていくから始まる、ノートルダム寺院を縦横無尽に飛び回る壮大なシーンは映像とは裏腹に、窮屈に閉じ込められているカジモドの心が歌詞にふんだんに散りばめられ、盛大に歌が終わるのにどこか寂しげでまたそこが良い。

最初に載せた歌詞のシーンとその後のフロローのシーンもまた対比と醜さと嫉妬の炎が我が身を焦がす感じが実にキモくて好き。

自由と束縛 美女と野獣 愛と憎しみ
それら人間の醜さがとても反映されていてとにかくおススメの作品です。書いてたらまた見たくなってきた。
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