Anne

ノートルダムの鐘のAnneのレビュー・感想・評価

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
3.8
金ロー、ナイスです。
しっかりじっくり見た。
結末はディズニーだから仕方ないけど、登場人物の人格描写、心理描写が秀逸すぎて、まあさすが原作が原作だけあってというのもあるけど、極限まで子供騙し感無く作られててかなり好き。

原作のノートルダム・ド・パリはそのタイトルからして、キリスト教の大聖堂は民衆のものであることを示唆している。この話は、民衆の中で起こる事件を民衆が見ている話だ。というのはあくまで私個人の見方ですがそのような感覚もしっかりと描かれているように感じられました。

あと音楽と、声優達。日本語吹き替え版も英語版もそれぞれ違った良さがあるけど、両方、セリフは声に品と深みがあり、歌のシーンはハリと伸びやかさがすごい。登場人物に無限の命を吹き込んでいる。

最近のディズニー映画は流行りの俳優なんかを使いますよね。いい時もあるけど正直マジか…ってくらいガッカリさせられる時もある。ゲスト声優は脇役でいいと思うマジで。

音楽全般で言うと、カジモドの心情に合わせて鐘の音のハーモニーが微妙に変化するところは、さすがディズニーですねと言う感じ。

でもとにかく悲しいよな、、、
悲しいけど美しい。フロローまでもが人間らしすぎて美しいわ。

私がディズニーのスタッフなら
フロロー:自分でなんらかでミスって落ちて死ぬけど、カジモドを殺そうとはしない→自分は神に背いてないと信じている為

エスメラルダ:必死の救助も間に合わず死ぬが、死に際にはフィーバスを思っている。

フィーバス:エスメラルダの死に際に会えないが、エスメラルダの為に最後まで戦い生きる。エスメラルダの死体を持ち帰る。

カジモド:エスメラルダのために最後まで諦めなかったことを後悔しない。しかし永遠に塔に閉じこもり鐘をつき続ける。彼が二度と下に降りることはなかった。
そしてその鐘の音は今もパリの街に響き渡る…
で押し通したいな!笑
即刻クビ、というかそもそも採用されなさそう
Anne

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