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ノートルダムの鐘のhiのレビュー・感想・評価

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
4.7
幼少期から何度も見ていたお気に入り作。
思い出補正があるのはもちろんだが、改めて名作であるなと思うに至った。

美術と音楽の素晴らしさは言うまでもなく。
天までそびえるノートルダム大聖堂の幻想的な絵と、荘厳な聖歌にあわせた名曲の数々。
特に大迫力のオープニングの没入感は半端ない。

たとえ愛する人から望むように愛されなくても、愛する人に幸せになってほしいという強い願いで行動するカジモドが美しくてたまらない。
下層の人々のために恐れず声を上げる最も勇敢なエスメラルダと、正義と愛するエスメラルダのためにカジモドに協力するフィーバスも大好きだ。
反してフロローは、愛する人から愛されなければ愛する人ごとなかったことにしてしまえという邪悪な傲慢さを持つ。
己が正しいと信じてやまない、優生思想と強い支配欲を持つ嫌な奴。しかし彼の人間臭さには妙な魅力がある。名悪役ではあるが彼が好きだ。

人間と怪物、どこに違いがあるのだろう?
子どもから大人までが楽しめるディズニーアニメならではの結末が心に染み渡る。
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