あべきょ

ヒートのあべきょのレビュー・感想・評価

ヒート(1995年製作の映画)
4.0
長いこと見たい映画リストの上位に入っていた作品だけど、デニーロ×アルパチーノ...!とにかくカッコよすぎる、そして熱すぎる。

敵同士だが「真っ当なプライベートは許されない仕事に生きる男」としてお互いに好敵手として認め合っている。そして両者ともその道では一流。カフェでの対話のシーンは両俳優による画力もさることながら、交わされる一言一言の重みが段違いに良い。

流石はマイケル・マン監督作品、銃撃戦のバチバチ感と緊張感も期待以上で「映画史に残る銃撃戦」と言われるの納得の出来。30年近く前の作品なのに銃撃戦でここまで迫力を出せるのは、演者のパワーも勿論だが、(かなり徹底していたと言われる)専門家によるガンアクション指導の成果の賜物だろう。

主演の二人はスーツを着てライフルを構えるだけで当然のようにカッコいいのだが、注目すべきはヴァン・キルマー。
(トップガンでは主人公のライバル、アイスマンを好演し、マーヴェリックでも登場)
金髪ロングのサングラス姿で、これでもかとライフルを撃ちまくる様は圧巻で、銃撃戦では主役級の存在感。リロードなどの銃さばきも見事なものだった。

もう1人キャストで印象深いのは、ヴァン・ザント役のウィリアム・フィクトナー。『ジョーカー』『ブラック・ホーク・ダウン』や「プリズン・ブレイク」シリーズなど、頭のキレる役柄が多いイメージだが、今作では二人の超大物に押され、あまり目立たない配役だったのは少し残念。ただ、作品全体の渋さにはマッチしていたと思う。
あべきょ

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