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戦国魔神ゴーショーグンのmitakosamaのレビュー・感想・評価

戦国魔神ゴーショーグン(1982年製作の映画)
3.4
ゴーショーグンのテレビシリーズの総集編。26話を1時間に纏めているのでかなり駆け足な印象。
しかし作品自体にスタイリッシュさとギャグを兼ね備えたパワーがあり、多少乱暴な構成でも、それが却って面白さを増す。

地球を影で支配し侵略する秘密結社ドクーガ。
こういうのって、フリーメーソンとかイルミナティとかロックフェラー財団とか、ムー的なオカルティズムを想起させる設定。でも出てくるキャラクターはキザなイケメンのレオナルド・メディチ・ブンドル、巨漢の怪人風ヤッター・ラ・ケルナグール、眼帯を付けた軍人風スーグニ・カットナル。

対抗する組織グッドサンダー。みんなクールで割と自分本位な性格。レミー島田が可愛い。

主役メカのゴーショーグンだけ見れば王道的ロボットアニメのようだ。
だが全体の雰囲気は当時の作品、J9シリーズウラシマンやスペースコブラ等と似ている。格好良い王道を敢えてハズすって感じだね。80年代特有の照れだな。

更に、物語が意外な展開にどんどん移り変わる。ジャーナリスト・イザベルの取材により世界にドクーガの陰謀が知られることに。
それに対しドクーガはコマーシャルで対抗!これがパロディ満載で超ウケる。

更に更に、半ドクーガのラテン系国家フェルコーナの大統領サントスが自らの戦力をアピールするため、グッドサンダーを攻撃。
フェルコーナvsグッドサンダー・ドクーガの連合軍の図式に。何だそりゃ?

予測もつかない展開が続く。テンポも良いし、これ2時間ぐらいでリメイクしたらメッチャ面白い映画になるんじゃないか?
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