mince

駅前旅館のminceのレビュー・感想・評価

駅前旅館(1958年製作の映画)
4.0
昭和33年。空前の旅行ブーム。上野駅は大変な人熱れ。大繁盛の老舗旅館。四十がらみの番頭さんが客引きなら御手の物。田舎者や女学生、地回り相手に口八丁手八丁上へ下への大立回り「駅前旅館」塚3。変わりゆく東京。時代の風景は何処へ行ってしまうんだろう。森繁伴淳フランキー。原作は井伏鱒二。6月20日 主人公の矜持で合点がいかない時のセリフ「風情がないねぇ風情が」でこの映画すべてを表している。時代は右肩上がりの中で失ったもの。絶対必要じゃないけど失うと寂しい。もう帰ってこないもの。
mince

mince