スクラ

チェンジリングのスクラのレビュー・感想・評価

チェンジリング(2008年製作の映画)
4.5
<いくつも絡まる糸、それが解けたとき戦慄が走る>

行方不明になった息子が警察の捜査によって見つかった。ほっと安堵したのもつかの間、
警察に連れられてきた子は自分の息子ではなかった。
物語のつかみの時点で惹きつけられる。母がどんなに主張しても、
警察は「母親が混乱している。息子さんで間違いない」の一点張り。

なぜ子は入れ替えられたのか。本当の息子はどこにいるのか。
ミスリードを導く伏線がこっそりと散りばめられ、
最後の最後までいくつもの「答え」が想定され、真実が見えてこない複雑なストーリー。

ハッピーエンド!とは言えないけど、悲しみと希望が混じった笑顔を携えて
前に進んでいけるような雰囲気だった。
クリント・イーストウッド監督の作風なんだろうか。この間観た『グラン・トリノ』もそんな感じ。

何が一番衝撃かって、これ実話を基にした物語ってところ。
現実は小説より奇なり。

ネタバレ含む感想はコメント欄に置いてます。
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