スクラさんの映画レビュー・感想・評価

スクラ

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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.3

〈一芸に秀でよ、さもなければ人であらむ。そんな風潮に一石を投じる〉

「きっと何者にもなれないお前たちに告げる。」
とあるアニメに印象的で有名なセリフがある。そのアニメだけではない。
主人公やその周囲
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

〈2時間半が長く感じない、IMAXとの相性抜群の大作〉

キャスト陣が豪華すぎるからそれだけで話題になるけど、中身もちゃんとすごいから映画史に残る作品

戦闘シーンやサンドワームが荒ぶるシーンは映画館
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

4.1

<マイウェンの描くストーリーに魅了された>

永遠の推し・ジョニー・デップをきっかけに観た作品だったけれども、
次もマイウェンが監督や脚本を担う作品を観てみたいと思うほどにストーリーそのものにとっても
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

<ありがとう、インディ、常に冒険心を掻き立ててくれ>

のっけからワクワク・ハラハラが止まらない!!
私ってやっぱりアドベンチャー・ムービーが大好き!と再認識させてくれた。
そして、映画を都内屈指の大
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

<青春から離れたからこそ、じっくり鑑賞できる>

愛されたい、誰かの特別でいたい、母親となんだかうまくいかない。
主人公の年齢と離れた今に観たからこそ、とても共感できる。思い出せばちょっぴりこそばゆい
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プチ・ニコラ パリがくれた幸せ(2022年製作の映画)

4.0

〈心温まるほっこりアニメ映画〉

永く愛されるフランス生まれの児童書の誕生秘話。原作者2人の人生から生じた想いが自然と投影された作品だからこそ、二コラの世界は明るく、笑顔で、観ると心が温かくなる作品。
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センター・オブ・ジ・アース(2008年製作の映画)

4.0

〈何歳になっても冒険心をくすぐられる〉

何度観てもワクワクする冒険アドベンチャー!
J・ヴェルヌの『地底旅行』を基にブレンダンが未知の世界を大冒険。自分たちの足元には実はこんな世界が広がっているかも
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

4.0

<心の叫び声を轟かせろ>

また大陸からすごいアニメ映画が上陸してきた…!
冒頭、千葉繁さんのナレーションかっこいいし、
OPの躍動感で一気に世界観に入り込める。

ストーリーはそれまで社会の底辺側に
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.8

<移民2世の羽ばたきと家族の結びつき>

私はこの映画から感じられるメッセージがとても好き。

主人公はパキスタンからイギリスに移り住んだ両親を持つ少年。
移民への差別的感情が蔓延る地域で暮らす主人公
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聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

4.0

<the beginning のタイトルにふさわしい>

ハリウッド実写版の聖闘士星矢、先日のジャパンプレミアで観てきた。
試写で観たならいいことしか言わないんじゃないの?なんて思う人もいるかもしれな
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タイタニック(1997年製作の映画)

3.0

<ノン・フィクションにフィクションをうまく組み合わせたエンタメ映画>

エンタメとして成功しているよね、この作品。
私個人は可もなく不可もなしといった感想。
ノン・フィクション(タイタニック号の沈没)
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マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

4.0

<RRRでインド映画に惚れたら必見>

アマプラのウォッチパーティーに初めて参加して鑑賞。
(ウォッチパーティーって楽しいね!)

私の感覚からすると輪廻転生をベースとした宗教的価値観が強いファンタジ
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彼女と彼女の猫 -Everything Flows-(2016年製作の映画)

4.0

<新海誠の原点であり、原石である作品>

誰の日常の中にも静かに存在する苦しみや葛藤、心の琴線に触れるような繊細な心情描写が美しい。
エンドロールで新海誠が原作と知って、正直驚いた。

この作品作れた
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.8

<シャザムシリーズとしての出来栄えは最高>

新たに力を得るタイプのアメコミヒーローものは、1作目はどうしても力を得る部分に尺を割かないといけない分、
ヒーローとしての物語が短くなってしまう。
その点
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.5

<頭空っぽにして観られるザ・エンタメムービー>

スニークプレビュー×4DXで試写会参加してきた!
実は4DXは初鑑賞。どの映画になるかな…と4DXってどんな感じかなってワクワク感が相まって、楽しんで
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.3

〈爽快アクション!〉

さえない中年男性と思わせてからの実は…ってストーリーでアクションもの。
映画サイトのあらすじが「平凡な暮らしから、意図せず激闘に巻き込まれる」とか
「世の中の理不尽に怒りを爆発
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.5

<私たちの人生は一人で絶えず闘志を燃やし続けるには長すぎる。>

観ることができて良かった、出会えて良かった。そんな映画だった。

黒澤明監督の原作を単純にリメイクしたものではなく、カズオ・イシグロが
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.0

〈映画に心を奪われた1人の少年の普通の人生〉

観た人は「あれを普通と思うか?!」と感じるかもしれない。
映画館で初めて映画を観て、あるシーンの虜になった少年が辿った人生は、
たしかに特殊に見えるかも
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スティング(1973年製作の映画)

3.0

<アカデミー賞受賞しているし、1回観れば満足かなー>

可もなく不可もなく、純粋に楽しめた!って作品だった。
詐欺で日銭を稼ぐちんけな男(だがイケメン(当時))が詐欺の師匠の敵討ちにギャングを相手にす
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.0

<父親だから一緒にいたいのではなく、あなただから一緒にいたい>

母親を交通事故で亡くした少女と詐欺師の男性の交流を描く。
モノクロだけど、余計な色彩が無い分、二人の会話や交流が鮮明に映る。

詐欺師
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

<スコット・ラングはいかなるときもアントマンであり、父である>

3作目を迎えたアントマンシリーズ。今作もアントマンらしさ全開でほっとした。
MCUシリーズのヒーローたち、力ある者の責務やら重圧やら、
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

4.0

<使い古された題材で新鮮な物語を作り上げる>

物語の存在そのものを研究するアリシアの目の前に現れたジン。
テンプレの3つの願いを尋ねるジンに対して、過去の物語を教訓に「願いは無い」と告げる彼女。
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シング・フォー・ミー、ライル(2022年製作の映画)

3.5

<歌があれば大丈夫!さぁ、歌に勇気と想いを乗せてステージへ!!>

言葉は話せないけど、気持ちは歌に乗せて伝えられる!
売れないショーマンがペットショップで見つけた歌うワニ。彼に活路を見出して、ショー
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

<これまで映画に携わってきた、すべての人々に対する監督なりの称賛、監督の好みを詰め込んだ作品>

冒頭の品の無い部分を除けば、けっこう好きな作品だった。
ちょっと下品なラ・ラ・ランドwithout ミ
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.8

<ミステリー好きはぜひ観て>

美術品の天才鑑定士・ヴァージルの下に両親が遺した美術品を鑑定してもらい、売りたいと依頼が入る。
奇妙なことに依頼人は何かと理由をつけて、対面の約束をすっぽかし、一向に顔
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.0

<せつなくて、心がギュッとなる。子役の演技が素晴らしい>

もし自分がまだ死を理解できないぐらいの幼い子を残して、余命いくばくもなかったどうするだろうか。
自分が親になったとき子どもに死をどうやって伝
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

4.3

<ボーイ・ミーツ・ムービー 芸術的な演出に引き込まれる>

インドの貧しい家庭に生まれた少年は、学校に通いながら父親のチャイ売りを手伝う。
少年はある日「これきりだ」と一言付け加えられながら、家族で映
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

<当時の社会問題に踏み込んだ伝記映画>

第二次世界大戦中、ドイツ軍の暗号エニグマの解読で功績を残したアラン・チューニングの伝記映画。
偉人の人生を知るってよりは当時の社会に存在した問題を認識させてく
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

2.8

<青春の過ち、挫折、親子関係など誰の人生にも起こりうる普遍的なテーマを芸術的に描く>

冷静にレビューすると芸術的でドラマチックでそれなりに良い作品だけど、
感情的にレビューすると受け入れがたい”no
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

4.5

<他者のために自己を犠牲にできる強さに感動>

敵対する2つの国にそれぞれ暮らすサーラとナランバヤルがそれぞれの国で嘘の結婚相手になり、
国同士の対立を回避するために奔走する物語。

サーラもナランバ
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.5

<原作のコアをしっかり残したまま完璧に映像化>

正直に言うと、原作が大好きゆえに最初は観ようと思ってなかった。
小説の原作があるアニメ映画って原作と異なる部分があるとどうしても受け入れがたくて、それ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.3

<考察してみた:時代背景を知ることでより深く感じられる作品>

いい年したオジサン二人の個人的なケンカを見せられているのに、
いっさい「つまらない」といった感情が沸いてこない不思議な作品。

不可解な
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ハート・オブ・ウーマン(2000年製作の映画)

3.4

<もしも異性の心の内が読めるようになったら?>

2001年に作られた映画と理解した上で観れば、思いっきり楽しめる。
コメディ&ラブロマンスなので、当時からしてもかなり誇張した主人公像だったのかもしれ
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.3

<監督の独自の感性によるクセ強めの映画>

17世紀イタリアに実在したとして裁判記録に残る修道女・ベネデッタ、
その記録に着想を得て、教会と権力の結びつき、禁断の愛を芸術的に描く。

ベネデッタは神の
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

4.0

<普通なのに異常:悪い意味で期待を裏切られる衝撃的な内容>

恥ずかしながら、この映画を観るまで題材となっているヴァンゼー会議を知らなかった。
この会議によってすべてのドイツ占領下および同盟国から東ヨ
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泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)

3.8

<良い意味で人間臭い、リアルな家族の描かれ方>

とても胸に響くメッセージ性があるわけではない。でも、家族ってこんな感じだよな…と親近感を抱ける。
身分が異なれば、価値観も異なるし、老齢の父親の再婚な
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