さっち

チェンジリングのさっちのレビュー・感想・評価

チェンジリング(2008年製作の映画)
4.1
1920年代後半。実話に基づくお話。
行方不明になった息子が、無事に戻ってくるが、その子は息子とは違う別人だった…
息子が5ヶ月も帰らない、自分の子ではない子との奇妙な空気感の生活、警察は助けてくれず不当な扱いを受ける、明らかになっていく衝撃的な事件…残酷な現実が次々と押し寄せる。
観ているこちらも主人公とともに悲しみ、怒り、猜疑…感情が揺れ動く。
観るものを引き込むストーリー(調べたところ実際の事件は描かれた以上の残酷さでした)で濃密な2時間半。
クリスティン演じるアンジェリーナ・ジョリー、悲壮感・怒り・不安…2時間半の中で様々な感情表出をするが、細やかな指先の仕草(指や手の震え)など、すごい表現力だなぁと感じた。
辛い・思い・苦しい・救いがない・絶望的が大半を占める作品。クリスティンが希望を捨てずに正義を貫く姿が美しい。事件が明らかになるきっかけの少年の演技も素晴らしかった。
ストーリーも各俳優陣の演技も丁寧に描かれており見応えのある一作。
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