FREDDY

学校の怪談3のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

学校の怪談3(1997年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

常光徹の小説を原作としたジュブナイル・ホラー「学校の怪談」シリーズの第3作である本作は、地方にある槙町小学校を舞台に、5年2組の担任・八橋先生が図工室で発見した、運動会の二人三脚で転んだ生徒を放課後に鏡の中へと引きずり込むという、20年前に亡くなった体の弱い生徒・タイチが棲んでいると噂される1枚の鏡が巻き起こす騒動を描いたものとなっていて、鏡の中に吸い込まれてしまった、鏡を一目見ようと放課後の学校に忍び込んだ八橋先生の教え子である良、繭子、茜、真琴と、親の再婚で良の義弟妹となった悟と柚香の6人の子供たちに迫り来る恐怖が、これまでの子供向けのコミカルなコメディテイストを控えめに、80年代の洋画ホラー風に映し出されるのだが、やはり監督の変更や舞台が鏡の中の世界ではあるが学校だけではなく町全体となっていて、雰囲気の違いから多少の違和感は覚えてしまいます。オバケたちもしっかりと襲い掛かってきますし、怖くはないがホラー色は強め。前作・前々作が好きな人には受け入れられないかも。ただ、これはこれで個人的には最後まで楽しめましたし、友情はもちろんのこと、恋愛や義弟妹との関係性にも焦点が当てられ、20年前に亡くなったタイチとの交流もあり、青春が詰まっている本作は決して悪い作品ではない。面白かったです。
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