イエローサブマリン

蘇える金狼のイエローサブマリンのレビュー・感想・評価

蘇える金狼(1979年製作の映画)
1.8
現代で言うと“闇の只野仁”

簡潔に言ってしまえば個人的にはめちゃくちゃ退屈でした。まずストーリーは金と名誉を巡ってあれこれ起こるわけですが...点と点が線に繋がらない。例えば序盤に朝倉が1億円を強奪するんですけど、これって別にストーリー上どうでもいいエピソードなんですよね。朝倉がどういう奴かを表すものとしてなのかもしれないですけど、ここまでスケール大きくて警察から足もつきやすい事件が何も関わってこないんです。ここだけじゃないですけど、うーん...銃早く打てよ問題とかね。ボクシングやってるだけで殺し頼まねえよとか。色々あるけど。

じゃあ、松田優作のハードボイルド要素が凄いかと言われれば、別にそんなでもないし「野獣死すべし」ほどの「松田優作じゃないとダメ!」感もないです。ハードボイルドっていう単語を使ってしまえばそれは楽ですけど、朝倉はただの変な人ですよね。考えてることがまるでわからないのは別にいいんですけど、それと“何がしたいか分からない”っていうのは別ですね。

「この時代の空気を浴びて」っていうのは逃げでしょ。多分どの時代に見ても僕は好きじゃないです。