はむやん

第9地区のはむやんのネタバレレビュー・内容・結末

第9地区(2009年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

めちゃめちゃおもろい

ドキュメンタリー風な進行の映画
世間的な立場のそれほど高くない、多分日本で言うなら窓際族的なおっさんが妻のパッパの力で異例の昇進(たぶん頭の回転がそれほど良くなく、なんとなくなあなあで丸く収めようとする日本人みたいな気質が扱いやすいから厄介な役職を押し付けられたんだと思う)をすることから始まるSF

エビって呼ばれてるエイリアンと人間の戦いを描いてるけど、エビというより完全にゴk…いやなんでもない

第9地区と呼ばれるエイリアン収容地区のスラム化を描写する序盤、完全に見た目ゴkのエビたちの野蛮さ、残忍さを描いておきながら物語が進むにつれて人間の醜悪さが描写されていく

序盤の“人間は知性があり情もある生き物""エイリアンは知性もなく生存本能に従って生きる野蛮な生き物"っていう印象を与える描写が一転、後半になるにつれて印象が逆転する面白い映画だった…

クリストファーとその息子のエビがおそらくエイリアンの中でも特に知性と理性がすごくて、完全に見た目ゴkなのに可愛く見えてくる…
身勝手な人間、目的のためなら罪のないエビでも躊躇なく殺す人間、そんな中実験台にされ殺された仲間を悼み悲しむエビ、無闇に人を殺すことを好まないエビ…どっちがエイリアンかわからなくなっちゃうな…

見た目や種族で決めつけちゃいけないなっていうメッセージを感じ取れる作品
見た目が良くても心が醜悪な人はいるし、人種や種族が違ったって人道的に正しくあろうと心がける人はいる

良い作品だ〜
まあ…見た目完全にゴkなんだけど……

ラストも切なくてよかった
3年か〜長いね…でもクリストファーなら絶対戻ってきてくれるよ…
めちゃめちゃ好き映画の上位に入りそう
はむやん

はむやん