『チャッピー』『エリジウム』といった斬新な設定のSFを作るニール・ブロムカンプ監督作。長編デビュー作でこんなの撮れるってすごいです。
エイリアンの造形はひと目見て「気持ち悪い」って思うけど、エイリアン側から人間に危害を加えるわけでもなく、何か対立を仕掛けるのはいつも人間側だった。
印象的なのはやっぱり海老化の進む主人公に対する仕打ちで、
人間にとって都合が悪ければ抹殺し、都合の良い部分はしっかり利用しようとするところは、程度の差はあれど現に存在することを反映していると思うと心が痛い。
あのエイリアン親子が誰よりも人のあるべき姿を体現していたと思う。