ちゃみろー

青いドレスの女のちゃみろーのレビュー・感想・評価

青いドレスの女(1995年製作の映画)
3.9
原作はハードボイルドミステリー小説。エルロイの暗黒のL.A四部作に通低する世界を舞台としている。1940年代後半、仕事をクビになった黒人工員が、糊口しのぎに請けた人探しによって市長戦絡みのスキャンダルに巻き込まれていくカラーのフィルムノワール。人種差別や性スキャンダルという世界をどす黒く彩る忌まわしい素材が、謎解きの中で溜めがなく流れ落ちてしまい、エグみが薄い仕上げになっている。40年代~50年代のノワールの伝統的な構図を効かせつつ、美術やアクションはモダン化されており、音楽の雰囲気も相俟って個人的にはかなり楽しめた。
2017.11.26 ザ・シネマ(録画)(字幕)
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