タナカリオ

天然コケッコーのタナカリオのレビュー・感想・評価

天然コケッコー(2007年製作の映画)
3.5
洋画になくて、邦画にあるもの。それは、「懐かしさ」だと思う。
この映画には、そんな邦画のよさが詰まっている。

近所の子達と連れ立って近くの海へ海水浴へ。そんな経験全くないのに、なぜか懐かしい。
私の中学とは違う田舎の教室も、なぜか懐かしい。

それは、誰もが経験した懐かしさの一部が、綺麗に取り入れられているからだと思う。

夏の夕暮れのひぐらしの声、学校の廊下に差し込む西日。
「こういう子、いたー」と感じる男子、些細な勘違いがすれ違いを起こす女友達との関係。

そんな誰もが覚えのある感覚を、上手く取り入れ、物語を見つつ私たちを自分の郷愁の世界へとも誘い込む。そんな映画だった。
タナカリオ

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