女スパイながらハニートラップなどのお色気で攻めるのではなくバチバチのアクションで決めるところが最高にかっこいい。
QUEENの楽曲の使い方がとても好き。
アクションあり、カジノの心理戦あり、でこんなに贅沢な内容なのに観やすくて最高に面白い。
自分が何者かわからない人間が、襲われそうなると無意識に脅威な身体能力を発揮するところがかっこいい。あきらかに殺し屋みたいな風貌でない主人公だからこそかっこよさが倍増する。
主人公の心理がなかなか掴めないため、スパイ映画ならではの『誰を裏切るのか?』の緊迫感が最後まで楽しめる。
007シリーズは初めて観たけど、爆破シーン、カーチェイス、ガンアクションなど007のイメージがそのまま楽しめた。
冒頭のメキシコシティのシーンだけでも映画の楽しさが詰まってる。
遺産相続を巡る殺人事件という昔ながらのミステリーかと思いきや、現在ならではの新鮮さも感じる。最初の30分の容疑者の証言シーンは飽きそうになるが、そこを抜けてからの先が読めそうで裏切られる展開、特にラス>>続きを読む
『プラダを着た悪魔』のように、魅力的な女優が飲み物片手に様々な困難と共に仕事をこなしていく映画。こういう映画は例えストーリーがつまらなくても仕事にやる気が出るから不思議。
主人公のベッキーのキャラがい>>続きを読む
誰でも他人より劣等感を抱いたり、下に見られたりすることがあるはず。この映画ではそれが『英語』と『主婦』として現れる。英語ができないことで夫や娘にまでからかわれ見下される専業主婦のシャシ。でも彼女は諦め>>続きを読む
『人の成長がはっきりと描かれている』。これだけでとても面白いです。
派手な展開があるわけでもなく、主人公が成長するきっかけになる出来事も、本当に日常で起こり得る些細なこと。大きな出来事がなくても、人>>続きを読む
『子ども達を疎開させる』か『子どもは親の元にいた方がいい』かの対立から始まり、疎開保育園では常に問題や葛藤が現れる。
しかし、トイレやお風呂の問題など、回収されない問題などもあり、一度出した問題は解決>>続きを読む
この作品は、あやしい宗教にはまる両親を『悪』や『敵』として語らず、宗教を裁くわけでもなく、この家族はこういう親である、とありのままを描き、
当たり前と信じていたものが別の視点や他人から見られ始めたこと>>続きを読む
『浅田政志』という1人の人生を映画で描くにあたって、まず悩むのは『どの場面を映画に切り取るか』ということだと思う。しかしこの作品は、『スティーブ•ジョブズ』のような伝記映画ではない。
政志が写真を撮>>続きを読む
犯罪者の家族を描く作品は珍しくかいが、この作品は容疑者となる家族を『信じる』か『信じない』かで問うのではなく、終始『加害者だけど生きて帰ってくるか』か『被害者だが死んでいるか』で葛藤しているのが印象的>>続きを読む
大手企業に務める主人公・良多は何事も上からの目線で世界を見ている。息子に対しても、他人に対しても。家と職場の窓からの風景は、常に東京の街を見下ろしていることも、そんな良多の性格を象徴している。しかしラ>>続きを読む
映画は『これを観なければ、自分の日常で考えもしなかっただろう』という事をもたらす。どこか知らない国の人種差別だって、教科書で習わないような歴史の出来事も、知るのはいつだって映画だ。
この映画は、そんな>>続きを読む
『のんちゃんのり弁』というタイトルでありながら、作品の主旨は『のんちゃん』でも『のり弁』でもなく、小巻という1人の女性が再起をかけて人生に挑む、という方に主旨が置かれているように感じる。
正しくは、>>続きを読む
映画好きなら、『生きる意味』を教えてくれる映画に出会う。この作品は間違いなくその1つになった。
まず、この映画は『音』がいい。ボールで卵を混ぜる音、エプロンを腰で締める音、桜が風で擦れる音、日常で聞>>続きを読む
洋画になくて、邦画にあるもの。それは、「懐かしさ」だと思う。
この映画には、そんな邦画のよさが詰まっている。
近所の子達と連れ立って近くの海へ海水浴へ。そんな経験全くないのに、なぜか懐かしい。
私の>>続きを読む
暗い色調の里山の風景、寂しげに吹く風と、響く枯葉の音。そこに体を労わりながら歩くおばあちゃん。タイトルに反して、冒頭はいろどりのない寂しい風景が広がる。
過疎化に悩む徳島の上勝町。野菜も売れず名物の>>続きを読む
注目したいのは、この映画のキャッチコピー、
「映画だから語れる、真実の物語」
原発事故について語るなら、ドキュメンタリーにすればいいだろう。しかし、ドキュメンタリーの作品を、私たちは観るだろうか?>>続きを読む
風になびく桜、屋上の空の青さや何気ない登校中の町の風景、図書室への光の入り具合が、自らの高校時代をも想起させ切なくなる。
そんな誰もが経験したような学校での風景の中の2人の世界は、自分の心の隅に置い>>続きを読む
舞台の始まりは1994年。レジを手打ちする音、固定電話のボタンを押す音など、現在ではあまり聞かれない音もある。しかし、昔から変わらない音の一つに、『駒を盤上に打つ音』があるだろう。
この映画は村山聖と>>続きを読む
母を亡くした娘が、突如姿の見えない友達と『かくれんぼ』を始める。故にタイトルがかくれんぼなのかと思いきや、実際に隠れているものは…
映画のジャンル分けをせず、ラストが衝撃という知識だけで観たのだが、>>続きを読む
一般的には”汚れを洗い流す場所”である『銭湯』だが、この作品では、家族の再生、親子の愛を象徴する舞台として、『愛を沸かす』場所、『身体と心を回復する』場所として描かれる。
ストーリーは”余命宣告を受>>続きを読む
この映画には「余白」があるように感じる。面白い映画はよく「息をつく暇もない」面白さと言うが、この映画は息をつきまくりだ。派手な演出や展開もなく、わりと淡々と進んでいくのだが、「自分の場合はどうだろう?>>続きを読む
ゾンビの感染は、自我が残らないため実質「感染」=「死」となる。しかし、通常の「死」とは違い、身体は残る。その身体は新たな感染を引き起こし、時には愛する人をも犠牲にする。そんな悲しさがうまくストーリーと>>続きを読む
鮮やかなニューヨークの街に、いかにも外から来たと言わんばかりの白い制服が目立つ水兵3人が降り立つ。ニューヨークのいろんなものに興味をもつ水兵、ラ・ラ・ランドでミアがパリの街を歩いていた時にいた水兵にそ>>続きを読む
「手紙は憶えている」…この主語である「手紙」の正体に気づくラスト5分の衝撃。
「忘却」×「復讐」×「ホロコースト」という新しい枠組み。
ホロコーストを題材にしながらも、他の映画と違い戦時中の映像や記>>続きを読む
誰しも音楽で感動し、人生を支えられた経験があるだろう。
ライブでの感動はもちろんだが、この映画はただライブ映像を再現するのではない。フレディ・マーキュリーの人生を描き、最後の21分間にその全てを集約す>>続きを読む
アポロ計画へと繋がるケネディ大統領の人類月面着陸宣言の映像から、反して、エリックとエルマー兄弟が施設へと近づく映像が流れる。
人類は未来へと進んでいるのに、兄弟は施設が近づくほど時が戻るー。
この作>>続きを読む
日常的な軽快な音楽に合わず、戦争によって破壊された街並みが映し出される。この不自然さが、この作品では戦争が日常になっていることを知らせる。
舞台は第二次世界大戦下のイギリス。
カトリンは脚本家として>>続きを読む
荷物をパッキングする音、靴と地面が擦れる音と、遠くに聞こえる風の音、夜に鳴く虫の声、一期一会で出会う人。旅好きにはたまらない”好き”が溢れる映画だ。
しかしこれは観光の意味を伴う旅ではない。
主人公>>続きを読む
この映画の楽しみ方の大きな1つは、”懐かしさ”を感じることではないだろうか。
私が高校生になる時には、既にコギャルのブームは終わっていたのだが、それでもなぜかとても懐かしく感じる。
女子の友情の形は>>続きを読む
どんなに長く生きて、”これが正しい”と信じた人生でも、途中で新たな”はじまり“への旅が始まるかもしれない。
ベンは森の中で、6人の子供たちを学校に行かせず、自らのやり方で教育を行う。子供たちは皆聡明>>続きを読む
「喫茶店」という舞台映えする設定に、エプロンの似合う有村架純がコーヒーを淹れている姿だけで既に1本の映画が成り立っている…と思ってしまうほど、画面だけでも楽しめる。
「あなたが戻りたい過去はいつです>>続きを読む
雪が降り積もる小さな駅に響く笛の音とともに、流れるオーケストラの音楽と浮かび上がる”鉄道員(ぽっぽや)“の文字。それだけで、なぜか「ああ、これが日本映画だ」と思ってしまう。
雪、小さな駅、鉄道、そし>>続きを読む