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「A」のcakyのレビュー・感想・評価

「A」(1998年製作の映画)
4.4
自壊するオウムの中から広報副部長に密着した作品。メディア、警察、住民と、一様に総バッシングを受ける彼らだが、素顔はそこらにいる若者の姿でしかなく、サティアン内部での信仰はどうしたってチープに見えてしまうものの、いじめにも近い構図に同情すら覚える。いや「同情すら」と思ってしまうのが、彼らへと依然向けられた、僕の視点なのだろう。と同時に、この無秩序で暴力的なレッテル貼りの恐ろしさを見せつけられる。ドキュメンタリーが証拠=事実として、武器になる様は少々ドラマチックで、その本質を見極める作品。
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